夜中に突然の水漏れを発見したとき、誰もが「今すぐ業者を呼ぶべきか、それとも朝まで待つべきか」と迷うものです。
深夜料金が気になる一方で、被害が拡大するかもしれないという不安もあります。
この記事では、夜間の水漏れ発生時に失敗しない判断基準を、被害拡大・漏電・階下への影響という3つの観点から解説します。
今すぐ業者を呼ぶべき緊急ケースは?3つの危険サイン
夜中であっても「朝まで待つ」という判断をせず、すぐに専門業者を呼ぶべき緊急事態があります。
被害の拡大や安全リスクを最小限に抑えるための、3つの危険サインを確認しましょう。
1. 止水栓・元栓を閉めても水が止まらない
トイレや洗面台にある個別の「止水栓」や、家全体の水を遮断する「元栓」を閉めても水が出続ける場合は、即座に連絡が必要です。
- リスク:浸水による壁や床の損傷、さらに集合住宅では階下への漏水という重大なトラブルに発展します。
- 賠償問題:業界の事例では、階下漏水の賠償額が数十万円から、規模によっては1,000万円を超えるケースも報告されています。
2. 電気設備の近くで水漏れが起きている
コンセント、ブレーカー、家電製品などの電気設備の周辺で浸水が起きている場合は、一刻を争います。
- リスク:漏電による火災や感電事故を招く恐れがあり、人命に関わる非常に危険な状態です。
- 判断基準:周囲が濡れている、あるいは水が流れ込み続けている場合は、安全確保のため夜間でも躊躇せず専門業者を呼びましょう。
3. 水量が多く、応急処置が追いつかない
バケツやタオル、ブルーシートなどを使った応急処置の限界を超えている場合です。
- リスク:バケツを何度も交換しなければならない、あるいはシートを敷いても浸水が広がり続けている状況は、時間が経つほど家の構造を傷め、修繕費用が跳ね上がります。
- 判断基準:被害がリアルタイムで拡大しているなら、早急にプロの技術で原因箇所を塞ぐ必要があります。
朝まで待てるケースの見極めポイント
一方で、朝まで待つ判断が可能なケースも存在します。
適切な応急処置を施せば、夜間料金を避けながら対応できる場合があります。
ポタポタと少量ずつ水が漏れている程度で、止水栓を閉めれば完全に止まる状況なら、朝まで待つ判断も可能です。
バケツやタオルで受け止められる水量であれば、応急処置で一晩しのげます。ただし、水道修理業者の情報では、放置は絶対に避けるべきとされており、必ず止水と応急処置を行うことが前提です。
また、配管の表面に軽微なにじみがある程度で、補修テープやパテで一時的に抑えられる場合も、朝まで様子を見ることができます。
ただし、これらはあくまで応急処置であり、根本的な解決にはならないため、翌朝には必ず専門業者に連絡する必要があります。
判断に迷ったら?夜中の中間ケース対応法
今すぐ呼ぶべきか朝まで待つべきか判断に迷うケースでは、安全を優先した対応が重要です。
まず元栓を閉めて水を完全に止めることが最優先です。
その上で、水漏れの状況を写真や動画で記録しておきましょう。時刻入りの記録は、後の保険請求や責任判断で重要な証拠となります。
賃貸住宅の場合は、夜中であっても管理会社や大家への連絡を入れるべきです。
不動産管理の実務では、放置による責任拡大を避けるため、深夜でも第一報を入れることが推奨されています。無断で業者を手配すると、費用を自己負担しなければならないリスクもあります。
迷う場合は、深夜料金と被害拡大リスクを天秤にかけて判断します。
水道修理業者によると、夜間の割増料金は5,000~15,000円程度が相場ですが、被害が拡大すれば修理費用や賠償額はその何倍にもなる可能性があります。
夜中にできる応急処置の基本3ステップ
業者を待つ間、あるいは朝まで待つ判断をした場合、適切な応急処置が被害を最小限に抑えます。
ステップ1|止水栓・元栓を閉める
止水栓や元栓を時計回りに回して閉めることが最も重要です。
一般的に、トイレや洗面台には個別の止水栓があり、見つからない場合は住宅全体の元栓を閉めます。集合住宅では共用部の元栓もあるため、管理会社に確認が必要な場合もあります。
ステップ2|水を受け止める
バケツやタオル、防水シートで水を受け止める対策を行います。
床や家財への浸水を防ぐことで、二次被害を大幅に抑制できます。ただし、受け止めた水は定期的に捨てる必要があるため、放置は禁物です。
ステップ3|補修テープで一時対応
配管のひび割れや接続部からの漏れには、補修テープやパテが一時的に有効です。
ただし、これらは応急処置に過ぎず、内部の腐食など根本原因の解決にはなりません。必ず後日、専門業者による点検と修理を受けてください。
夜間料金は本当に高い?費用の実態と相場
夜中に業者を呼ぶことへの躊躇の多くは、料金への不安から来ています。
しかし、実際の相場を知ることで、適切な判断ができます。
水道修理業者の料金情報によると、夜間の割増料金は5,000~15,000円程度が一般的です。
出張費や作業費、固定料金のいずれかに上乗せされる形で、業者や時間帯によって異なります。極端に高額という誤解も多いですが、2026年時点での相場はこの範囲内に収まっています。
重要なのは、作業前に必ず見積もりを確認することです。
基本料金、作業費、部品代、夜間割増の内訳を書面で確認し、納得した上で依頼しましょう。見積もりなしで作業を始める業者や、極端に安い広告を出している業者は、後から高額請求をするリスクがあるため注意が必要です。
賃貸住宅では、設備の老朽化など貸主側の責任範囲であれば、費用負担を求められない場合もあります。
契約内容や責任区分によって異なるため、まずは管理会社に相談することが大切です。
緊急度判断の早見表で迷わず決断
| 状況 | 緊急度 | 判断 |
|---|---|---|
| 止水できない・大量漏水 | 高 | 今すぐ業者を呼ぶ |
| 電気設備近くの水漏れ | 高 | 今すぐ業者を呼ぶ |
| 階下への漏水の恐れ | 高 | 今すぐ業者を呼ぶ |
| ポタポタ程度・止水可能 | 低 | 応急処置後、朝まで待つ |
| 補修テープで抑えられる | 低 | 応急処置後、朝まで待つ |
| 原因不明・止水不安定 | 中 | 管理会社連絡後に判断 |
まとめ:夜間の水漏れは迷ったら安全優先で判断を
夜間の水漏れで「今すぐ業者を呼ぶべきか、朝まで待つべきか」の判断は、被害拡大のリスクと安全性を最優先に考えることが重要です。
止水できない、漏電の危険がある、階下への影響が心配される場合は、夜間料金を気にせず即座に専門業者へ連絡してください。
一方、少量で止水可能なら、適切な応急処置を施した上で朝まで待つ判断も可能です。
判断に迷う場合は、まず元栓を閉めて被害状況を記録し、賃貸住宅なら管理会社に連絡を入れましょう。
夜間の割増料金は5,000~15,000円程度が相場ですが、放置による被害拡大や賠償リスクと比較すれば、早期対応のほうが結果的に費用を抑えられることも多いのです。
水漏れは時間との勝負です。適切な判断で、被害を最小限に抑えましょう。

