蛇口の水漏れが止まらない!「コマ」「カートリッジ」の交換前に確認すべき応急処置と原因

蛇口から水が止まらなくなったとき、パニックになっていませんか?

部品交換を考える前に、まず被害を最小限に抑える応急処置が最優先です。

単水栓か混合水栓かで止め方が異なるため、正しい手順を知らないと水道代や建物への被害が拡大する恐れがあります。

この記事では、水が止まらないときの応急処置から原因の見極め方まで、今すぐ役立つ止め方をシンプルに解説します。

今すぐ実践!蛇口の種類別「水が止まらない」ときの応急処置

蛇口から水が止まらない状態を発見したら、まず水の供給を遮断することが鉄則です。

メーカーによると、応急処置の止め方は蛇口のタイプによって異なります。

単水栓(お湯か水のどちらか一方だけが出るタイプ)の場合は、蛇口直下にある止水栓を時計回りに回して閉めます。

止水栓とは:水の流れを止めたり調整したりするための栓のことです。

キッチンや洗面所の下、屋外なら蛇口の根元付近に止水栓があるはずです。マイナスドライバーや専用工具が必要なこともあります。

一方、混合水栓(お湯と水を混ぜて使うタイプ)では、給水管と給湯管の両方に止水栓があります。

どちらか一方を閉めただけでは完全に水が止まらないケースもあるため、両方の止水栓を確実に閉めてください。

止水栓が見つからない、または固くて回らない場合は、水道メーターの元栓を閉める方法があります。

戸建てなら敷地内のメーターボックス、集合住宅なら玄関横や共用部のメーターボックス内に元栓があります。

ただし元栓を閉めると家全体の水が使えなくなるため、緊急時の最終手段と考えましょう。

蛇口タイプ止水栓の場所注意点
単水栓蛇口直下に1カ所マイナスドライバーが必要な場合も
混合水栓給水・給湯の2カ所両方閉めないと水が止まらないことも

水が止まらない原因は何?コマやカートリッジ交換の前に確認すべきこと

応急処置で水を止めたら、次は原因の特定です。

一般的に、蛇口から水が止まらない主な原因は部品の劣化や損傷ですが、種類によって故障箇所が異なります。

単水栓の場合、「コマ」と呼ばれるゴムパッキンの劣化が最も多い原因です。

コマは蛇口内部で水流を制御する部品で、長年の使用で摩耗したり硬化したりすると水が完全に止まらなくなります。

水道設備の一般的な耐用年数は約40年とされていますが、コマのようなゴム部品はそれより早く劣化します。

混合水栓では、カートリッジという内部機構全体を司る部品の不具合が原因となるケースが多いです。

カートリッジとは:温度調整と水量調整の両方を担う複雑な部品のことです。

カートリッジはコマよりも高価で、交換作業も専門的になります。

ただし、部品交換を急ぐ前に確認すべき基本的なポイントがあります。

  • 止水栓自体が完全に閉まっているか
    中途半端な状態だと蛇口を閉めても水が流れ続けることがあります
  • ハンドル部分の緩み
    単なる緩みが原因で水が止まらないように見える場合、部品交換不要で締め直すだけで解決します
  • 蛇口本体の接続部分
    接続部のパッキンが原因の場合もあります

これらを確認してから、コマやカートリッジの交換を検討しましょう。

自分で直す?業者に頼む?判断基準と賃貸での注意点

応急処置で水を止めた後は、「自力で修理可能か」を見極めましょう。無理な作業はかえって水漏れを悪化させるリスクがあります。

修理方法の判断基準

難易度に応じて、以下の基準で判断することをおすすめします。

修理対象難易度判断の目安
単水栓のコマ交換蛇口のハンドルを外して部品を替える比較的簡単な作業です。
工具の扱いに慣れている方なら自力で可能です。
混合水栓の
カートリッジ交換
中〜高専門知識と専用工具が必要です。
メーカー・型番の適合確認が難しく、
取付ミスによる悪化事例も多いため、業者依頼が安全です。

【重要】賃貸住宅にお住まいの場合

賃貸物件では、まず自分の判断で動く前に管理会社や大家さんへの連絡が必須です。

  • 修理責任の確認:経年劣化による故障であれば、家主側が費用を負担してくれるのが一般的です。
  • トラブル回避:無断で修理したり業者を呼んだりすると、本来不要な費用を自己負担することになり、契約上のトラブルに発展する恐れがあります。

業者選びの落とし穴

修理を依頼する際は、以下の点に注意してください。

  • 訪問営業に注意
    「近所で工事をしていて、ついでに点検します」といった突然の訪問業者は、詐欺的な手口の報告もあるため警戒が必要です。
  • 信頼の確保
    自治体指定の工事業者や、事前に口コミ・実績を確認できる業者を自分で探して依頼しましょう。

放置は危険!水が止まらない状態が招く3つのリスク

蛇口からの水漏れを「少量だから」と放置するのは禁物です。時間が経つほど、被害は加速度的に大きくなります。

1. 水道代の大幅な増加(減免は原則不可)

たとえ「ポタポタ」程度の漏水でも、24時間続けば月間で数千円〜数万円単位の無駄な出費につながります。

【要注意】減免申請は通りません
床下の配管など「目に見えない場所」の漏水とは異なり、蛇口の水漏れは発見が容易とみなされます。自治体への減免申請(料金の免除)は、原則として認められないため、全額自己負担となります。

2. 建物への深刻なダメージ

浸水が続くと、目に見える場所以外にも被害が広がります。

  • カビ・腐食:壁紙の裏や床板にカビが発生し、木材が腐食して家の寿命を縮めます。
  • 階下漏水(集合住宅):マンションやアパートでは、下の階の家財を汚染し、高額な損害賠償責任を負うリスクがあります。

3. 修理費用の高額化

水が止まらない状態を放置すると、蛇口内部の摩耗が進み、本体ごとの交換が必要になるなど、結果的に修理費用が跳ね上がります。

まとめ:蛇口の水が止まらないときは応急の止め方が最優先

蛇口の水漏れに直面したら、まず止水栓か元栓で水を止める応急処置を最優先に行いましょう。

単水栓と混合水栓では止め方が異なるため、自宅の蛇口タイプを把握しておくことが重要です。

原因がコマやカートリッジの劣化だとしても、慌てて交換作業に取りかかる前に、止水栓の状態やハンドルの緩みなど基本的な確認を済ませてください。

自己修理に不安がある場合や、混合水栓で作業が複雑な場合は、無理せず専門業者に相談することをおすすめします。

水が止まらない状態の放置は被害を拡大させ、水道代の増加や建物への損害につながります。

適切な応急処置と冷静な判断で、被害を最小限に抑えましょう。